概要

GovTech ExpressはSalesforceをデータベースとして利用しており、APIというSalesforceの受け口にアクセスしてSalesforce⇄LINEのやり取りを実現しています。このAPIを通じたアクセスは、24時間周期でのアクセス数上限が定められています。

APIアクセスはGovTech Expressが動作する上でさまざまなタイミングで行われ、動作する上で必須の通信です。

したがって、メッセージの一斉配信などで非常に多くの友だちに受信設定を一気に促す場合など、住民の操作を誘導する案内を出す際にはこの仕組みを踏まえた上で通知する対象者数を分割するなど、24時間以内に上限を超える大量のアクセスが発生しないように運用する必要があります。

<aside> 💡 情報配信のみを目的としたメッセージ配信や、災害情報の配信などを友だち全員に送ることは問題ありません。 あくまでLINE上でアクションを求める配信の際に注意すべき事項をまとめています。

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上限の管理方法

設定>システムの概要>API要求数

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利用者がLINE上で手続きを行うとAPI要求数というものが増加します。

このAPI要求数(APIアクセスの数)は直近24時間で使用できる上限が決まっており、上限を超過してしまうとSalesforceがAPI経由でのアクセスを拒絶してしまうため、実質的にGovTech Expressが機能しなくなり、LINE上で全ての手続きができなくなります。

厳密には即座に停止するわけではなく、しばらくは応答できることがありますが、いつ停止してもおかしくない状態になります。

つまりAPI要求数が上限に達しないようにLINE手続きの利用数をコントロールする必要があります。

<aside> ⚠️ API要求数は直近24時間で計測されています。したがって、たとえば14:00ごろから急激に上がりはじめて15:00にピークに達した場合、少なくとも次の日の15:00まではカウントは下がりません。

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API要求数の上限イメージ

下記の図では青色棒グラフが時間あたりのAPI要求数、オレンジ色折れ線グラフが直近24時間の累計API要求数を表しています。

仮に直近24時間のAPI要求数の上限が100,000の場合のシミュレーションを行なって見ると

左側の図では12時に70,000のAPI要求が発生したことで18時には上限に達し、翌日12時まで手続きが停止してしまっています。