1. はじめに

本手順書は、自治体環境において Salesforce にログインする際の多要素認証(MFA)を、フィッシング攻撃に強い「セキュリティキー」で行うための設定方法をまとめたものです。設定は次の 2 段階で行います。

  1. 【管理者作業】 Salesforce 組織でセキュリティキーによる ID 検証を有効化する(組織で一度だけ実施)。
  2. 【利用者作業】 各職員が自分のアカウントにセキュリティキーを登録する(一人ひとり実施)。

💡 なぜセキュリティキーなのか セキュリティ強化により、特権ユーザーのログインに「フィッシング耐性のある MFA」が求められています。セキュリティキー(FIDO2 / U2F)は、ワンタイムパスワードやプッシュ通知と異なり、偽サイトに認証情報を渡さない仕組みのため、フィッシングに強い認証方式です。


2. 事前に知っておくこと

2-1. 用語

用語 説明
MFA(多要素認証) ID・パスワードに加えて、もう 1 つの本人確認を組み合わせるログイン方式。
セキュリティキー USB などで接続する物理的な認証デバイス(例:指紋認証つきキーなど)。
FIDO2 / WebAuthn セキュリティキーやパスキーを使う国際標準規格。最新のブラウザーで広く対応。
U2F セキュリティキーの旧来規格。Chrome 41 以降と Microsoft Edge(Chromium 版)で対応。

2-2. 必要なもの・前提条件

⚠️ 仮想ブラウザ/仮想端末をお使いの場合の重要な注意 三層分離環境のセキュアブラウザや仮想端末(画面転送型)では、手元の USB ポートに挿したセキュリティキーが、ブラウザーが動作する仮想環境側に「USB リダイレクト(デバイスの転送)」で渡るよう設定されている必要があります。これが無効だと、キーを挿しても認識されません。基盤管理者・ベンダーへ次の点をご確認ください。


3. 【管理者作業】セキュリティキーによる ID 検証の有効化

組織でセキュリティキーを使えるようにするための設定です。組織全体で一度だけ実施します。システム管理者で Salesforce にログインして操作してください。

  1. 画面右上の歯車アイコンから [設定] を開きます。
  2. 左側の [クイック検索] ボックスに 「ID 検証」 と入力し、表示された [ID 検証] をクリックします。
  3. 設定項目の中から、セキュリティキーに関する項目(「U2F または WebAuthn セキュリティキーを使用した ID 検証をユーザーに許可」 等)の チェックボックスをオン にします。